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アティテュード (バレエ) : ミニ英和和英辞書
アティテュード (バレエ)[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

アティテュード (バレエ) : ウィキペディア日本語版
アティテュード (バレエ)[ちょうおん]

アティテュード(、、アティチュード、アチチュードなどとも)は、バレエにおける技法の1つ。アティテュードにはいろいろの形があるが、共通の概念としては「片方の脚を軸にして立ち、もう一方の脚は膝を約90度に曲げて体の前方または後方に持ち上げて保つ」ポーズである〔小倉、14-15頁。〕〔『オックスフォード バレエダンス事典』21頁。〕〔川路(1980)、19-21頁。〕。アラベスクとともに、クラシック・バレエにおいて重要で美しい姿勢とされ、頻繁に用いられている〔〔『改訂版 バレエって、何?』105頁。〕〔松山、82-84頁。〕。
== 概要 ==
アティテュードという単語には、「姿勢、態度、身構え」などの意味があるが、どのような経緯でバレエ技法の名称に使われるようになったのかは不明である〔。このポーズについては、イタリアのバレエ指導者で『テルプシコレの法典』(''The Code of Terpsichore''、1828年)などの著作で名を残すカルロ・ブラジスが、後期ルネサンスからマニエリスム期にかけて活躍した彫刻家、ジャンボローニャ作のマーキュリー像にヒントを得て発案したと伝えられている〔〔〔。しかし、このポーズはブラジス以前から演じられていて、彼はそれを自著の中で明文化しただけであるともいわれる〔赤尾、38頁。〕。なお、南インドシヴァ神像にもアティテュードのポーズとよく似た形状のものがあり、こちらは現代バレエの振付家モーリス・ベジャールが自作品に取り入れている〔。
単に「アティテュード」という場合は、「持ち上げた脚を体の後方で保つ」ポーズを指す〔〔〔『バレエの鑑賞入門』140頁。〕。「持ち上げた脚を体の前方で保つ」ポーズは「アティテュード・ドゥヴァン」(''attitude devant'')という〔〔。「ドゥヴァン」(''devant'')という単語には「前に」という意味があり、指導者によっては、アティテュード・ドゥヴァンという言葉を使わず「カトリエーム・ドゥヴァン」(''quatrième devant''、前の4番という意味)と呼ぶ場合も多い〔川路(1996)、28-29頁。〕。  
ダンサーの身体の線を直線的に長く美しく見せるアラベスクに対し、アティテュードはダンサーの身体の線が作り出す曲線と直線の組み合わせによって構成される〔。アティテュードはその印象的な形状によって、バレエの重要な場面でよく使用される〔。『白鳥の湖』第2幕でオデットを演じるバレリーナは、アティテュードのポーズを取ったまま両手を後方に伸ばして首を反らし、白鳥に変えられた乙女の姿を描写する〔。『眠れる森の美女』第1幕『ローズ・アダージョ』では、オーロラ姫が4人の求婚者に次々と支えられながらアティテュード・プロムナード(''attitude promenade''、アティテュードのポーズを取ったままゆっくりと回ること)を披露し、優雅さと格式を表現する〔。アティテュード・ドゥヴァンの場合は、『ドン・キホーテ』第2幕『夢の場』でのキューピッドが踊るヴァリアシオンや、『レ・シルフィード』で男性のサポートを受けながら2人の女性ソリストが踊るシーンなどで使われている〔。
このポーズは、バランスを見せる他にも、そのまま回転や跳躍を行うことができる〔。男性ダンサーの場合、アティテュードのままで回転または跳躍するパ(バレエのステップ)が多用され、ダイナミックさと勇壮さが強調される〔〔赤尾、44頁。〕。『ドン・キホーテ』グラン・パ・ド・ドゥコーダで、大きな跳躍を見せながら舞台上を一周する「グラン・ジュテ・アン・トゥールナン」(''grand jeté en tournant'')で、跳躍の合間に空中でアティテュードのポーズを取る「アティテュード・アン・レール」(''attitude en l'air'')が挿入される場合がある〔。この振付はボリショイ・バレエ団で活躍した名ダンサー、ウラジーミル・ワシーリエフの創案によるものとされ、映像に残る彼の踊りはまさに天翔けるマーキュリーの姿を想起させるものである〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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